「日本人への信頼が命を救った」ブラジルで強盗に狙われ間一髪だった女性が気づいたニッポンのすごいところ
ブラジル・サンパウロでキャリーケースを引いて一人歩きしていた40代女性が強盗に尾行された体験談。現地育ちの勘とホテルのゲートに助けられた、危機一髪の緊迫したエピソードを紹介します。
イチオシスト
※記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。

海外では「荷物を持って一人で歩く」こと自体が標的になることも…
【わたしのイチオシ対策】一人歩きを避け、周囲を常に警戒する
自身やご家族が体験した海外旅行でのトラブルとその対策についてアンケートで募集し、【わたしのイチオシ対策】として紹介します。
今回は、サンパウロ育ちの40代女性が、キャリーカートを引いて移動中に強盗に目をつけられ、間一髪でホテルに逃げ込んだ体験談をお届けします。
旅の始まりと、突然のトラブル
40代のとき、かつて長く暮らしていたブラジルのサンパウロへ赴きました。今回の旅は11日間にわたる長期滞在で、1日目の午前中にグアルーリョス国際空港へ到着してホテルへ直行したあと、午後からは現地の友人たちとさっそく会食を楽しみました。2日目にはグリーンカードの更新申告のためにイミグレーション(出入国管理事務所)へ向かい、3日目には書類不備が発覚して再度イミグレーションへ足を運ぶなど、慌ただしい手続きをこなしていました。その後は友人とお買い物をしたり、友人宅を訪ねて年越しの買い出しや会食の準備を手伝ったりと、現地育ちならではの懐かしく充実した日々を過ごしていました。
緊迫したトラブルに遭遇したのは、年が明けた6日目の夕方のことです。泊まりがけで遊びに行っていた友人宅での滞在を終え、一度1人で滞在先のホテルへと戻る道中のことでした。手には荷物をまとめたキャリーカートを引いて、コロコロと音を立てながら歩いていました。
ホテルのすぐ近くまで差し掛かった時、前方から向こう側の歩道を1人の男が歩いてくるのが見えました。ホテルの近くで前から向こう側を歩いてきた男が1人で歩いていた私を見つけると、私の方に道を渡って歩いてきたのです。危険を察知した私は、男を避けるために逆に私も道を渡ってルートを変えました。しかし、なんとそのソイツもまた、私が移動した方向へと合わせて戻るように道を渡ってきたのです。その不自然極まりない動きで、自分が完全に強盗のターゲットとしてマークされたのだと確信しました。一気に心臓の鼓動が速くなり、私は少し早歩きになって、すぐ目の前にあるホテルを目指して急ぎました。
現地での苦労とリアルな気づき
サンパウロでは、一般的なアパートやマンションはもちろん、ホテルなどの宿泊施設にも非常に厳重な鉄格子のセキュリティゲートが設置されています。これは、外にいる管理人が宿泊客や安全な人物だと認識しない限り、絶対にゲートを開けてくれない厳しい仕組みになっています。背後から不審な男が迫り来るなか、私は命からがらホテルのゲート前へとたどり着きました。私が少し慌てたようにホテルのゲート前に到着したのをみて、ただ事ではないと瞬時に察したフロントのスタッフが、すぐにゲートを開けてくれたのです。
私がゲートの内側へと滑り込んだのとほぼ同時に扉は閉まり、間一髪のところで襲われずに済みました。元旦という休日の夕方に、1人でキャリーカートを引いて歩いている日本人の女性を見て、犯人は格好のカモだと踏んだのでしょう。現地での防犯事情を知らない一般の旅行客であれば、なす術なく強盗の餌食になっていたかもしれません。ホテルの中に入って安全を確保した私を、ゲートのすぐ外側から悔しそうに睨みつけていた男の恐ろしい顔は、今でも忘れることができません。危機一髪の状況で素早く連携して守ってくれたホテルのフロントスタッフには、感謝の言葉しかありません。
この事件は非常に恐ろしいものでしたが、同時に海外における「日本人への信頼の厚さ」を再確認する感動的な気づきもありました。かつてサンパウロで一人暮らしを始めようとした際、直接の面識がない友人の知り合いが間借りを申し出てくれたことがありました。その際、現地の人々は「日本人なら絶対に大丈夫だから」と、それだけの理由で無条件で私を信用し、歓迎してくれたのです。大昔に日本からブラジルへ移民としてやってきた先人たちが、その誠実さと勤勉さによって現地で勝ち取ってくれた絶大な信頼が、今も私たちを温かく守ってくれているのだと深く痛感させられました。
トラブルの解決と、現地の人との温かいやり取り
今回のトラブルが無事に解決できた最大の要因は、私が渡航する際にいつも同じホテルを利用していたことでした。スタッフ全員が私の顔や身元をよく知ってくれていたからこそ、私の異変に気づいて一瞬でゲートを開けるという神対応を見せてくれたのです。また、私は小学校の頃からサンパウロで育っていたため、現地の独特な空気感や「どの人がアブナイか」という危険人物のオーラを直感的に見分ける能力が身についていたことも幸いしました。
その後、7日目には別の友人の実家へ向かってご家族への挨拶やショッピングを楽しみ、11日目に無事帰国するまで何事もなく過ごすことができましたが、サンパウロの治安の厳しさは常に隣り合わせです。実は過去に、現地のカフェで突然強盗に襲われるという恐ろしい経験をしたこともあります。南米の治安が不安定な地域では、自分の周囲に常に気を配り、不審な気配を感じたら一刻も早く安全な建物へ退避する徹底した自衛の姿勢が欠かせません。万が一、運悪く路上で強盗に襲われてしまった場合は、命を守るために絶対に抵抗せずにお金だけを大人しく渡すというのが、現地で生き残るための鉄則です。
この経験から得た「わたしの教訓」
ブラジルをはじめとする南米の主要都市では、「ボーッと歩いていること」そのものが犯罪者に隙を与える命取りのシグナルとなります。特に休日や夕方の静かな時間帯に、大きな荷物を持って一人で歩く行為は非常にリスクが高くなります。現地育ちの経験から学んだ、海外で身を守るための確実な教訓と自衛のポイントを以下にまとめます。
-
現地の治安に慣れていない旅行者は、絶対に1人で路上を歩かないこと
ブラジルの犯罪率は非常に高いため、移動の際は信頼できる仲間と複数人で行動するか、安全な車両をチャーターするのが鉄則です。 -
地下鉄や公共の乗り物、路上を歩く際は、バッグを必ず体の前で抱えること
日本ではバッグの口を開けたまま歩いている人をよく見かけますが、海外の泥棒からすれば「格好のエサ」に見えています。チャックは完全に閉め、常に手でガードしてください。 -
スマートフォンを手に持ったまま路上を歩く行為は絶対にやめること
スマホは引ったくり犯にとって最も換金しやすい標的です。ルートやお店を調べたい時は、路上で画面を見ず、必ずホテルやレストランなどの安全な建物に入ってから確認してください。 -
危険を感じた瞬間、すぐに近くの店舗や顔なじみのホテルへ逃げ込むこと
今回の尾行のように、道を渡ってもついてくる不審者がいた場合は完全に狙われています。手遅れになる前に、人の目がある場所やセキュリティが強固な場所へ早歩きで避難してください。
日本のように「他者を無条件で信頼できる安全性」は、世界的に見れば奇跡のような環境です。皆様も海外へ行かれる際は、常に高い緊張感のアレナを保ち、徹底した防犯動作を行うことで、大切な命とすばらしい旅の時間を守り抜いてください。
※本文Q&Aのアンサー部分の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは回答の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。